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特集 血栓・塞栓症からみた肺高血圧症

Ⅲ.肺血栓塞栓症における凝固・線溶機能 4.ワルファリンに不応でNOACが有効であった慢性肺血栓塞栓症の1例

志村亘彦

血栓と循環 Vol.23 No.3, 36-40, 2015

「論文のポイント」
[1]慢性肺血栓塞栓症は右心不全を引き起こす,進行性の疾患である.成因の1つとして静脈血栓塞栓症の反復が挙げられ,予防,治療には抗凝固療法が必要である.
[2]静脈血栓塞栓症後の再発予防を目的として,ワルファリンによる抗凝固療法が広く行われている.
[3]ワルファリンはビタミンK依存性凝固因子を阻害し,間接的な抗トロンビン作用を有する.その使用には血液モニタリングが必要であり,至適範囲内での調節が求められる.
[4]未分画ヘパリンは間接的な抗トロンビン作用および直接的な抗トロンビン作用を有する.
[5]近年,抗凝固薬として,NOACが登場しワルファリンとは作用機序の異なる薬剤が開発され,中でもダビガトランは直接的にトロンビンを阻害する.
「キーワード」慢性肺血栓塞栓症/静脈血栓塞栓症/ワルファリン/未分画ヘパリン/ダビガトラン

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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