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特集 血栓・塞栓症からみた肺高血圧症

Ⅱ.肺動脈性肺高血圧症における凝固・線溶機能 2.ワルファリンは有用か?

赤木達

血栓と循環 Vol.23 No.3, 14-18, 2015

「論文のポイント」
[1]多くの治療法が開発された今日においても,ワルファリンによる抗凝固療法は治療法の1つとして行われている.
[2]ニースシンポジウムの治療アルゴリズムで,ワルファリン治療は特発性/遺伝性PAHおよび食欲抑制剤摂取に伴うPAHでは“考慮すべき”,各種疾患に伴うPAHでは“考慮しても良い”となっている.
[3]COMPERAと呼ばれるレジストリでの抗凝固療法に関する解析からは,特発性PAHでの抗凝固療法を推奨する結果であった.
[4]膠原病に関連したPAHでは,特発性PAHと比べワルファリン使用による大出血の頻度が多い.またエポプロステノールとワルファリンの併用により肺胞出血が増加する.
[5]ワルファリンが真にPAHの予後を改善しうる治療薬かを明らかにするためには,長期の無作為二重盲検試験が必要である.
「キーワード」ワルファリン/抗凝固療法/特異的肺高血圧治療薬/出血

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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