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特集 ダイナミックに変わりつつあるDICの診断・治療

Ⅲ.DIC臨床各論 2.白血病DIC診療に残された課題は?

竹迫直樹

血栓と循環 Vol.23 No.2, 46-51, 2015

「論文のポイント」
[1]白血病におけるDIC治療はトロンボモデュリン アルファの登場により劇的に変化した.
[2]APLの治療においてはATRAとトロンボモデュリン アルファの組み合わせで相乗効果があり.
[3]APL以外の急性骨髄性白血病におけるDIC治療はトロンボモデュリン アルファにより予後が改善する可能性があり.
[4]薬剤経済学上もDIC治療におけるトロンボモデュリン アルファ投与は有利な可能性がある.
「キーワード」DIC/抗凝固療法/トロンボモデュリン アルファ/薬剤経済学
「はじめに」白血病の治療は分子標的剤の導入などにより改善してきている.特に急性前骨髄性白血病(APL)の治療においてはレチノイン酸などの登場により劇的に予後が改善している1).しかしながら依然として播種性血管内凝固症候群(DIC)に伴う出血などのコントロールが重要である2).

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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