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特集 EBMからみた抗血栓薬の選択

Ⅲ.各論 1.血栓症1次予防における抗血栓薬の位置づけ

木庭新治

血栓と循環 Vol.23 No.1, 16-20, 2015

「論文のポイント」
[1]冠動脈疾患,非心原性脳梗塞,末梢動脈疾患など動脈硬化性疾患の血栓症予防には抗血小板薬が有効である.
[2]心原性脳塞栓症は心房細動に伴って発症し,抗血小板薬に比べ抗凝固薬が予防に有効である.
[3]血栓症のリスクの増大に応じて,出血リスクも増大するため,両者のリスク評価が重要である.
[4]心房細動ではCHADS2 スコア1点から,CHA2DS2-VASc スコア1点から抗凝固薬を考慮する.
[5]出血リスクの高い場合には頭蓋内出血予防として,血圧・血糖管理,過度の飲酒を避け,禁煙を指導する.
「キーワード」抗血小板薬/抗凝固薬/CHADS2 スコア/心房細動/心原性脳梗塞

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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