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特集 データブック 血栓症治療ガイドラインup-to-date

4.動脈硬化危険因子 52.運動と2型糖尿病―米国スポーツ医学会(ACSM)と米国糖尿病学会(ADA)との共同声明

中神朋子栗田守敏田中祐希

血栓と循環 Vol.22 No.1, 226-231, 2014

出 典
Colberg SR, et al:
Exercise and type 2 diabetes: the American College of Sports Medicine and the American Diabetes Association: joint position statement.
Diabetes Care 33(12): 147-167, 2010

「要約」原論文は, 2型糖尿病に関する運動のガイドラインである. そのカバーするところは広範囲にわたっており, 21ページに及ぶ詳しい内容のものである. ガイドラインの内容は膨大であるので, 限られた書面の中で要点を論じることにする. この中は大きく10項目に分かれており2型糖尿病の運動に関するさまざまな側面をエビデンスベースに解説し, さらにエビデンスレベルを米国スポーツ医学会(ACSM)と米国糖尿病学会(ADA)が別々に格付けしている(表1ならびに2). 「運動による急性効果」「1. 運動中の燃料代謝」通常, 血糖値は肝臓でのグリコーゲン分解・糖新生と遊離脂肪酸(FFA)等の代替燃料の動員により産生されるグルコースにより維持されているが, 筋の収縮は血糖の取り込みを促進する. 運動燃料の動員に影響を与える因子は種々あるが, 最も重要な因子が身体活動の強度と長さである. 運動の初期においては筋における燃料の大部分はグリコーゲンによりまかなわれ, 貯蔵されたグリコーゲンが減少するにしたがい, 筋は循環血中の血糖, および脂肪細胞から放出されるFFAの取り込みを増加させる.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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