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特集 データブック 血栓症治療ガイドラインup-to-date

4.動脈硬化危険因子 47.中性脂肪と心血管疾患―AHA声明より

中田佳延池脇克則

血栓と循環 Vol.22 No.1, 209-211, 2014

出 典
Miller M, et al:
Triglycerides and cardiovascular disease: a scientific statement from the American Heart Association.
Circulation. 123(20): 2292-2333, 2011

「要約」「はじめに」この声明は, American heart association (AHA)から報告されたもので, 中性脂肪(TG)に関して総合的に記述され, その中で膵炎や心血管疾患(CVD)との関係性が検討されている. 長らくTGは直接的なCVDの危険因子か否かが議論されてきた. TGが独立したCVDリスクであると断定し難いのは, HDL-cholesterol (C)やApo A-Iと強い逆相関を示し, インスリン抵抗(IR)や2型糖尿病(T2DM)が併存しうることであり, 単にIRやメタボリック症候群(MetS)の付帯現象のようにも捉えられるからである. また, TGがCVDの直接リスクである可能性があっても, 高LDL-Cや低HDL-Cが併存しており, 独立した危険因子と言い難い例や, 補正すると有意性がなくなるケースが見られる. さらに, レムナント(RLPs)やsmall dense LDLを介してCVDとの関係が見られる報告もある.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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