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データブック アテローム血栓症の大規模臨床試験 PART3

8.薬物療法・副作用など a.薬物療法 10.ファモチジンの低用量アスピリン起因性上部消化管傷害の再発予防効果はパントプラゾールに劣る

渡辺俊雄荒川哲男

血栓と循環 Vol.19 No.3, 279-281, 2011

出 典
Ng FH, et al:
Famotidine is inferior to pantoprazole in preventing recurrence of aspirin-related peptic ulcers or erosions.
Gastroenterology 138:82-88, 2010

※図表に関しましては、割愛させていただいております。

要 約

背景

 低用量アスピリン起因性消化性潰瘍の再発に対するH2受容体拮抗薬(H2 receptor antagonist:H2RA)の予防効果については,これまでほとんど検討されていない.本研究では,症候性潰瘍あるいはびらんの再発に対するH2RAであるファモチジンの高用量(標準用量の2倍量)とプロトンポンプ阻害薬(proton pump inhibitor:PPI)であるパントプラゾールの予防効果を検討した.

対象

 低用量アスピリン(80~320mg/日)服用中に出血性あるいは上腹部症状(dyspeptia)を有する胃・十二指腸潰瘍もしくは5個以上のびらんを認めた患者のなかで,ピロリ菌陰性の場合にはPPIの8週間投与にて治癒し,またピロリ菌陽性の場合には1週間の除菌治療の後にPPIを7週間投与して,除菌と潰瘍治癒が得られた160例を対象とした.

方法

 上記患者をアスピリン(80mg/日)投与下に,ファモチジン群(40mgを朝,夕の1日2回内服)とパントプラゾール群(実薬20mgを朝,プラセボを夕に内服)に分け,主要評価項目を合併症(出血,穿孔,狭窄)を伴う潰瘍,あるいは上腹部症状を有する潰瘍,あるいは5個以上のびらんの再発に設定したランダム化二重盲検比較試験を行った.試験期間は48週間とし,内視鏡による潰瘍再発の確認は,①中等度以上の上腹部症状の出現時,②吐下血などの明らかな消化管出血時,に行った.

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