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データブック アテローム血栓症の大規模臨床試験 PART3

6.包括的管理・治療 REACH 11.米国での動脈硬化性血栓症外来患者に対するアスピリンと他の抗血小板薬の使用実態について(REACHレジストリーより)

川名正敏

血栓と循環 Vol.19 No.3, 237-239, 2011

出 典
Cannon CP, et al. REACH Registry Investigators:
Current use of aspirin and antithrombotic agents in the United States among outpatients with atherothrombotic disease (from the REduction of Atherothrombosis for Continued Health [REACH] Registry).
Am J Cardiol 105(4):445-452, 2010

※図表に関しましては、割愛させていただいております。

要 約

背景

 いくつかの臨床試験により,低用量(75-150mg/日)のアスピリンは心血管イベント抑制効果があることが示されており,この効果は高用量(150-325mg/日)と同様でしかも出血性イベントのリスクが少ないことが報告されている.現在のガイドラインでは,動脈硬化性心血管病の2次予防に75-150mg/日のアスピリン使用が推奨されている.しかしながら動脈硬化性血栓症を有するハイリスクの外来患者における“リアルワールド”でのアスピリン使用実態を前向きに調査した報告はない.The REduction of Atherothrombosis for Continued Health(REACH)レジストリーは,さまざまな人種,地域にわたる44ヵ国での外来診療のデータを集積することを目的に構築された.これまでにREACHレジストリー全体の患者背景と1年予後のデータは報告されている.本研究の目的は,①米国における容量を含めたアスピリンの使用実態を明らかにすること,②米国におけるアスピリンの使用を規定する独立因子を明らかにすることである.

対象

 REACHレジストリーは,45歳以上で動脈硬化性血栓症の既往かその危険因子を3つ以上有する外来患者を対象として,68,000名を超える患者が6大陸での医療機関で登録された.

方法

 開始時のアスピリン使用量を,年齢,性,人種,米国内地域,既存疾患(危険因子を有するが無症状,冠動脈疾患,脳血管疾患,末梢動脈疾患),血行再建術の有無,さらに他の抗血小板薬との併用療法の有無で層別化して解析した.
 開始時の患者関連因子(病歴,危険因子,社会的因子,地理的因子)と担当医師関連因子(専門分野,経験年数,地理的因子)を用いた多変量回帰分析を施行して,アスピリンおよび他の抗血小板薬を含めた使用実態を解析した.

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