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データブック アテローム血栓症の大規模臨床試験 PART3

6.包括的管理・治療 REACH 9.脳血管障害と他の血管部位のアテローム血栓症を合併した患者の心血管イベント発症率:Japanese REACH Registryにおける1年後アウトカムの結果

内山真一郎

血栓と循環 Vol.19 No.3, 232-233, 2011

出 典
Uchiyama S, et al. REduction of Atherothrombosis for Continued Health Registry Investigators:
Cardiovascular event rates in patients with cerebrovascular disease and atherothrombosis at other vascular locations: results from 1-year outcomes in the Japanese REACH Registry.
J Neurol Sci 287(1-2):45-51, 2009

※図表に関しましては、割愛させていただいております。

要 約

背景

 脳血管障害(CVD),冠動脈疾患(CAD),末梢動脈疾患(PAD)は動脈硬化を基盤として形成された血栓による動脈の閉塞という共通の病態を有することからアテローム血栓症(ATIS)と総称される.ATISは全身性の疾患であり,複数の血管床のイベントを生じやすいpolyvascular diseaseであるとの認識が重要である.REACH(Reduction of Atherothrombosis for Continued Health)Registry(Bhatt DL, et al:JAMA 295:180-189, 2006)はATISの既往を有するかATISの危険因子を3個以上有する患者の大規模な国際前向きコホート研究である.

対象

 対象は,2004年8月~12月にREACH Registryに登録された日本人患者5,193例のうち,1年間追跡調査できた5,021例であった.登録基準は,45歳以上で,CVD,CAD,PADの既往を有する患者か,危険因子として糖尿病,糖尿病性腎症,ABI<0.9,頸動脈狭窄>70%,頸動脈粥腫(IMTが周囲の2倍以上),高血圧(3ヵ月以上の治療にもかかわらず収縮期血圧150mmHg以上),高コレステロール血症(治療中),喫煙(1日15本以上の現喫煙者),男性65歳以上,女性70歳以上のうち3項目以上を満たす患者(MRFs)であった(Yamazaki T, et al:Circ J 71:995-1003, 2007).

方法

 登録後12±3ヵ月の時点で患者の転帰を調査した.重大な心血管イベントは,心血管死,心筋梗塞,脳卒中,一過性脳虚血発作,不安定狭心症,PADの悪化を含む他の虚血性動脈イベントによる入院と定義した.

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