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データブック アテローム血栓症の大規模臨床試験 PART3

4.高齢者・認知症 2.高齢者における原因不明の脳梗塞と卵円孔開存の関連性

安井麻里子長束一行

血栓と循環 Vol.19 No.3, 164-166, 2011

出 典
Handke M, et al:
Patent foramen ovale and cryptogenic stroke in older patients.
N Engl J Med 357(22):2262-2268, 2007

※図表に関しましては、割愛させていただいております。

要 約

背景

 急性期脳梗塞患者の40%は原因不明の脳梗塞であるとされている.従来より55歳未満の若年性脳梗塞患者においては,その中でも卵円孔開存(PFO)に伴う奇異性脳塞栓症が多いといわれている.一方で55歳以上の患者においては原因不明の脳梗塞とPFOに関して十分な検討がなされていないのが現状である.

対象

 2001年6月~2002年4月にドイツのフライブルク大学病院のSCUまたはNICUに入院した急性期脳梗塞疑いの18~85歳までの連続症例596例を対象とした.

方法

 対象者596例のうち,経食道心エコー(TEE)を施行した503例においてTOAST分類に基づいて脳梗塞の分類を行った.CT,MRI,頸動脈エコーでのプラーク測定を行い,必要に応じてMRA,血管造影を施行した.TEEは脳梗塞発症後平均2日以内に行い,安静時およびバルサルバ負荷時にoxypolygelatinを注入し,右房に流入後4心拍以内に左房でマイクロバブルが確認できたものをPFOと診断した.また心房中隔に10mm幅以上の動きがあれば心房中隔瘤(ASA)とした.その他,上行大動脈・大動脈弓・左鎖骨下動脈におけるプラークの有無や厚さを計測した.背景因子やTEE所見,動脈硬化の程度などについて,対象者を55歳未満,55歳以上に分けて比較検討を行った.

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