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データブック アテローム血栓症の大規模臨床試験 PART3

2.心臓 d.インターベンション 8.内皮前駆細胞を捕捉するGenousステントを非選択的に使用した場合の1年間の臨床的予後の検討

中村猛松原弘明

血栓と循環 Vol.19 No.3, 113-114, 2011

出 典
Klomp M, et al:
One-year clinical outcome in an unselected patient population treated with the GenousTM endothelial progenitor cell capturing stent.
Catheter Cardiovasc Interv 77:809-817, 2011

※図表に関しましては、割愛させていただいております。

要 約

背景

 薬剤溶出性ステント(DES)は金属ステント(BMS)に比べて再狭窄率を劇的に抑制したが,それと引き替えに再内皮化を含む正常の創傷治癒過程が障害され,そのことが晩期のステント血栓症の原因の1つとみなされている.内皮前駆細胞(EPC)は骨髄で産生されステント留置などにおける血管障害の修復のために,末梢血中に誘導される.このEPCを捕捉する抗体をステントに組み込んだものがGenousステント(OrbusNeich Medical Technologies社製,フロリダ,米国)である.これまで動物実験による効果と,ヒトに対する安全性が検討されてきた.今回の検討はhigh volume center1施設において,Genousステントを使用した場合の1年後の臨床的効果を同時期に使用したBMSと比較したものである.

対象

 アムステルダム(オランダ)における大学病院にて2005年9月~2008年2月までの間に少なくとも1つのGenousステントを留置した405人の患者を対象とした.これは同時期に同施設で行ったすべての経皮冠動脈形成術(PCI)の内8.9%に該当した.また405人のうち43%はGenousステントに関する何らかの臨床試験に組み込まれた症例であり,残りは特に規定のない臨床使用であった.Genousステントを使用したすべての症例を対象とし,急性冠症候群や複雑病変もすべて含めた.同時期にBMSを使用した405人を対照群として選択した(この選択の方法は明確に記載されていない).

方法

 選択された患者における1年間の臨床的予後を検討した.1次エンドポイントは「心臓死」「治療血管における心筋梗塞」「標的血管再血行再建」の3つの複合とした.標的血管再血行再建には治療血管に対しての冠動脈バイパス術も含めた.

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