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データブック アテローム血栓症の大規模臨床試験 PART3

1.動脈硬化とイベント発症 SMART 8.症候性末梢血管疾患患者における血管リスク因子の変化と血管イベントの発生

佐藤紀

血栓と循環 Vol.19 No.3, 37-39, 2011

出 典
Goessens BM, et al. SMART Study Group:
The course of vascular risk factors and the occurrence of vascular events in patients with symptomatic peripheral arterial disease.
J Vasc Surg 45(1):47-54, 2007

※図表に関しましては、割愛させていただいております。

要 約

背景

 間歇性跛行患者が肢切断に陥る可能性は1.4%と低いものの,冠動脈疾患(CHD)や脳血管障害の発生頻度が高いことが知られている.しかしながらCHD患者や脳血管疾患患者に比較すると,末梢血管疾患(PAD)患者に対する高血圧,脂質異常症(高脂血症)治療や抗血小板薬の投与などによる血管リスク因子管理は不十分であり,症候性の末梢血管疾患(PAD)患者は血管イベントの再発のリスクが高いことが以前から示されている.著者らはどのような因子が将来の血管イベントの発生に関与するか,リスク因子がどのように変化するか,そしてリスク因子のコントロールをさらに改善することができるかを知るためにリスク因子数の変化を調査した.

対象

 1996年9月~2000年12月の間にオランダ・ユトレヒト大学医療センターにおける単施設コホート研究であるSMART研究(Second Manifestations of ARTerial disease)(Simons PC, et al:Eur J Epidemiol 15(9):773-781, 1999)に登録されたFontaine 2~4度のPAD患者461名.内訳はFontaine 2度の患者が87%,3度もしくは4度の患者が13%だった.

方法

 患者ははじめに決められたリスク因子スクリーニング検査を受け,2003年9月~2005年3月の間に追跡調査が行われた.平均の追跡期間は5.5年(標準偏差1.3年)だった.この間の期間中には患者はgeneral practitionerまたは血管専門医による通常の治療を受けた.追跡期間中の血管イベント(死亡,脳梗塞,心筋梗塞),およびPAD関連イベント(血管外科手術,インターベンション,肢切断)が詳細に記録された.

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