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データブック アテローム血栓症の大規模臨床試験 PART3

1.動脈硬化とイベント発症 REACH 3.アテローム血栓症疾患に合併した腹部大動脈瘤の心大血管系危険因子と合併疾患の検討:REduction of Atherothrombosis for Continued Health registry症例の解析に基づいて

柚木靖弘正木久男田淵篤種本和雄

血栓と循環 Vol.19 No.3, 16-18, 2011

出 典
Baumgartner I, et al:
Cardiovascular risk profile and outcome of patients with abdominal aortic aneurysm in out-patients with atherothrombosis:Data from the Reduction of Atherothrombosis for Continued Health(REACH) Registry.
J Vasc Surg 48(4):808-814, 2008

※図表に関しましては、割愛させていただいております。

要 約

背景

 REACH Registry(REduction of Atherothrombosis for Continued Health Registry)は,世界の広範な地域の多様な人種を対象に,アテローム血栓症の危険因子の存在頻度や治療の内容,結果などのデータを1次医療機関で広く収集する初の大規模な国際的データベース構築プロジェクトである.アフリカを除く北米,南米,西欧,東欧,中東,アジア,豪州の44ヵ国の5,000以上の医療機関から症例が登録されている.このREACH Registryのデータを用いて腹部大動脈瘤の危険因子や心臓血管系の合併疾患に関するデータを検討した.

対象

 REACH Registryに登録された45歳以上の症候性アテローム血栓症疾患[冠動脈疾患(CAD),脳血管疾患(CVD),末梢動脈疾患(PAD)]の患者,または,無症候であるものの以下のアテローム血栓症の危険因子を3つ以上有する患者(①男性で65歳以上・女性で70歳以上,②1日15本以上の喫煙,③Ⅰ型/Ⅱ型糖尿病,④高コレステロール血症,⑤糖尿病性腎症,⑥3ヵ月以上の治療を受けても収縮期圧が150mmHg以上の高血圧,⑦安静時足関節上腕血圧比0.9以下,⑧70%以上の無症候性頸動脈狭窄,⑨1ヵ所以上の頸動脈プラーク)の68,236症例が対象である.

方法

 REACH Registry登録68,236症例を腹部大動脈瘤の診断がついている1,722人(2.5%)(AAA群)とついていない66,514人(97.5%)(非AAA群)とに分類した.そして,REACH Registry登録時の年齢,性別,人種,既往歴,アテローム血栓症の危険因子に対する治療,血圧,空腹時血糖,総コレステロール値,アテローム血栓症罹患の各因子に関して,また1年間の経過観察中に生じた心臓血管系の合併症に関して両群間で検討を行った.

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