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データブック アテローム血栓症の大規模臨床試験 PART3

1.動脈硬化とイベント発症 REACH 2.Polyvascular diseaseの心血管系イベント発生率への影響:アテローム血栓症のイベントリスクに関する国際観察研究(Registry of REACH:REduction of Atherothrombosis for Continued Health)からの検討

細野光治末廣茂文

血栓と循環 Vol.19 No.3, 14-15, 2011

出 典
Suárez C, et al. REACH Registry Investigators:
Influence of polyvascular disease on cardiovascular event rates. Insights from the REACH Registry.
Vasc Med 15:259-265, 2010

※図表に関しましては、割愛させていただいております。

要 約

背景

 アテローム血栓症は世界で最も主要な死因である.アテローム血栓症イベントを有する症例の25%は,複数動脈床でのイベントを有するpolyvascular disease患者であると報告されている.また,急性冠症候群の13%はpolyvascular diseaseの既往を有するとの報告もある.
 現在のところ,ヨーロッパ心臓病学会のガイドラインではpolyvascular disease患者と単動脈床アテローム血栓症患者における治療方針に差違はなく,また治療法と予後についての検討はない.本稿で紹介する観察研究では,欧州でのREACH registry登録患者の検討からpolyvascular disease患者の危険因子や治療法と心血管イベント発生率に関しての検討を行っている.

対象

 対象は欧州でREACH registryに登録された外来患者.45歳以上で①冠動脈疾患 ②虚血性脳血管障害 ③末梢動脈疾患 ④3つ以上のアテローム血栓症リスクを有する外来通院患者を対象としている.本研究では2年以上の観察期間を終了した19,117例につき検討している.そのうち14,763例(77.2%)はsingle arterial diseaseであり,polyvascular diseaseは4,354例(22.8%)であった.
 本研究では,冠動脈,脳血管,末梢動脈の3領域のうち2領域以上の障害を有するものをpolyvascular diseaseとした.

方法

 1次複合エンドポイントを非致死性脳卒中・非致死性心筋梗塞・心血管系死亡とし,これらのイベントにアテローム血栓症による入院を加え2次複合エンドポイントとした.

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