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特集 喫煙のサイエンスⅢ

新型タバコの有害性と問題点

村松弘康

THE LUNG perspectives Vol.27 No.1, 32-35, 2019

新型タバコ(電子タバコ,加熱式タバコなど)は,従来のタバコと比較して,発生する有害成分の量が少ないとされ,有害性の軽減(ハームリダクション)が期待されているが,実際に有害性が軽減されるかどうかの結論は出ていない.タバコ会社の自社データでは,有害成分の量が90%以上削減されたとしているが,データの信憑性自体が揺らいでいる.すでに複数の論文で,従来のタバコに匹敵する量の有害成分が新型タバコで多数検出されたことも報告されている.ニコチンは従来のタバコとほぼ同量が含まれており,ニコチンに由来する疾病の発症リスクは変わらない可能性が高い.さらに,ニコチンの依存が解除されることもなく,むしろ電子タバコのほうが禁煙しにくいとするメタ解析の結果も報告されている.その他,健康面以外の問題点も多々あり,新型タバコの輸入・製造・販売を禁止する国も増えてきている.
「KEY WORDS」新型タバコ,電子タバコ,加熱式タバコ,vape,e-cigarette,HNBタバコ,ENDS

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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