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特集 呼吸器領域の治療における展望と問題点

遠隔診療の現状と問題点

茂木孝永井真理子

THE LUNG perspectives Vol.26 No.4, 61-65, 2018

本邦では2018年4月からオンライン診療料が新たに設定され,にわかに遠隔診療が話題となった.すでに海外では,慢性閉塞性肺疾患(COPD)診療においては遠隔モニタリングによる増悪の管理,遠隔呼吸リハビリテーション,遠隔自己管理教育などが実施されている.しかしCOPDにおいては,そのアウトカムの多くは遠隔診療が明らかに有効であるとの結論を得ていない.その背景には,COPD患者に対して遠隔診療で介入する具体的な内容,適切な生体データの遠隔モニタリングとその解釈などがアウトカムに大きく影響しているためである.一方,現代の情報通信技術は驚くほど進化しており,数年後には次世代通信システムも登場し情報インフラが激変することが予想される.同じタイミングで実施される次期診療報酬改定ではさらに遠隔診療の推進に傾くのかも気掛かりである.本稿では,現在の課題を整理することで遠隔診療の今後の動向を探る.
「KEY WORDS」COPD,オンライン診療,遠隔モニタリング,遠隔呼吸リハビリテーション,自己管理教育

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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