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特集 呼吸器領域の治療における展望と問題点

成人喘息の予防―胎児期および小児期からの予防戦略―

中込一之

THE LUNG perspectives Vol.26 No.4, 29-32, 2018

成人喘息発症後に完全寛解する確率は約10%とされており,成人喘息予防戦略の確立は大変重要である.近年は小児期において,アトピー性皮膚炎や食物アレルギーが喘息発症に先行することが示されており,スキンケアを中心とするアトピー性皮膚炎の発症予防および早期治療が,喘息などのアレルギー疾患の進展を抑制するのに重要な役割を果たすことが示唆されている.またライノウイルス感染も喘息発症に強く関与することが示されているが,現段階ではウイルス感染の制御に有用な方法は確立されていない.またアレルゲン免疫療法は,アレルギー疾患の自然経過を修飾しうる治療法であり,新規のアレルゲン感作を抑制する可能性や,花粉症の状態で行うと喘息発症を抑制する可能性が示されており,喘息予防に有用な戦略となる可能性がある.
「KEY WORDS」スキンケア,アトピー性皮膚炎,ウイルス感染,アレルゲン免疫療法

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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