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MEDICAL TOPICS

第67回 離乳期早期の鶏卵摂取は鶏卵アレルギー発症を予防する

福家辰樹大矢幸弘

THE LUNG perspectives Vol.26 No.3, 76-81, 2018

アレルギー疾患は20世紀後半から先進国で急増し,我が国では今や国民の半数近くが何らかのアレルギー疾患を経験する時代となっている.その中でも3歳までに食物アレルギー(food allergy;FA)と診断される児は16.5%1)などと報告され,特に鶏卵はその原因として最も多い食物であることが知られている.これまでにも多くの発症予防に関する検討がなされているにもかかわらず,決定的な予防法が確立しない中,近年,パラダイムシフトともいえる重要な知見が次々と報告されている.つまり,長年一般的に信じられてきた発症リスク要因が,近年のエビデンス水準の高い臨床研究によって否定され,発症予防対策は180度の転換を迫られることになっている.本稿では,我々の報告を含めたFAのリスクならびに予防戦略に関する最近の報告について紹介し,先日公表された「鶏卵アレルギー発症予防に関する提言」についても概説を添えたい.
「KEY WORDS」鶏卵アレルギー,食物アレルギー,発症予防,離乳食,アトピー性皮膚炎

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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