<< 一覧に戻る

特集 アンチテーゼとしての難治性呼吸器疾患の個別化医療

劇症型肺炎

田坂定智

THE LUNG perspectives Vol.26 No.2, 42-46, 2018

劇症型肺炎の明確な定義はないが,敗血症や播種性血管内凝固症候群(DIC)などを合併し,抗菌薬のみでは生命を維持できない病態を指すことが多い。原因微生物では肺炎球菌が最多だが,緑膿菌も少なくない。プレセプシンは重症感染症の血清マーカーとして,有用性が注目されている。劇症型肺炎は集中治療室(ICU)での管理が必要であり,抗菌薬を早期に開始することが重要である。副腎皮質ステロイドは予後を改善する可能性があるが,その有効性は確立されていない。
「KEY WORDS」劇症型肺炎,敗血症,プレセプシン,患者背景 ,副腎皮質ステロイド

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る