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特集 アンチテーゼとしての難治性呼吸器疾患の個別化医療

重症喘息

浅野浩一郎

THE LUNG perspectives Vol.26 No.2, 26-29, 2018

喘息の管理・予防ガイドラインで推奨される段階的薬物療法は,軽症~中等症喘息に対する適切な治療選択に極めて有効な手法であったが,難治性喘息については単純に治療ステップを上げるだけでは十分な効果が得られないことが多い。鑑別診断,重症化因子の検討などの評価を行い,必要に応じて専門医にコンサルテーションしたうえで,その患者に合った治療方針をたてることが必要であり,漫然と全身ステロイド薬の長期投与を行うことは厳に慎むべきである。喘息専門医でなくとも,年齢層,性別,精神疾患の合併の有無などの患者背景に応じて対応することで,かなりの場合に効率化な評価が可能である。
「KEY WORDS」重症喘息,アドヒアランス,吸入指導,感作抗原

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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