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特集 呼吸器感染症Up-to-date

結核の治療Up-to-date

根本健司斎藤武文

THE LUNG perspectives Vol.26 No.1, 41-45, 2018

本邦における結核治療は,日本結核病学会治療委員会の『「結核医療の基準」の見直し-2014年』に準じて実施されてきた。しかしながら,2016年に世界保健機関(World Health Organization;WHO)が耐性結核の指針を発表し,それと同時に米国が感受性結核についてのガイドラインを発表したことを受けて,今回『「結核医療の基準」の改訂-2018』が発表された。今回の改定において最も注目すべき点は,これまで標準治療とされたピラジナミド(PZA)を含まない(B)法の記載が削除されたことにある。また,今後承認予定の多剤耐性肺結核薬であるベダキリン(BDQ)の追加や結核性心外膜炎における副腎皮質ステロイド薬使用についての改定がなされ,今後この指針に沿った治療が求められる。
「KEY WORDS」結核,結核医療の基準,多剤耐性結核,抗結核薬

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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