特集 呼吸器感染症Up-to-date
序文
THE LUNG perspectives Vol.26 No.1, 14, 2018
今号では,「呼吸器感染症Up-to-date」という特集を組んでみた。決して新しいテーマではないが,呼吸器領域においては感染症の診療には常に最新の情報と知識が求められる。インフルエンザの流行も今年は記録破りの事態となり,連日ニュースになっている。
感染症は病原体と宿主との相互作用である。曝露されても発症しない場合がある一方で,重症,難治化に至るケースもある。多くの経気道感染に対して,鼻腔から下気道に至る緻密な防御機構が備わっている。新興感染症,耐性菌の出現など,病原体自体の変化に対応していくことは急務であるが,宿主側の防御機構も忘れてはならない。予防医療,予防医学の進歩にもさらに注視していくべきである。
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