医療と哲学
第55回 老いと死,そしてそれを看護ること
―個人的な体験から―
THE LUNG perspectives Vol.25 No.4, 92-96, 2017
「臨床死生学の基本と高齢者の看取り」についての連載1回目と2回目では,「臨床死生学からみる生と死の問題を取り巻く流れ」と「高齢者の生活の場と看取りの問題」をテーマとして取り上げ,学会設立の経緯と高齢者の看取りの現状から,高齢者に対する見方の社会的な哲学的基盤を構築することの必要性について述べた。最終回の3回目は,「老いと死,そしてそれを看護ること」という個人的な体験を記す。それは個人的な体験という私見の域を超えられないが,お読みいただく個々の先生方に,その体験に含まれる意味と家族による看護・介護の一端の理解も含めてお考えいただければ幸いである。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。