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特集 呼吸器在宅医療のサイエンス

地域に根差した呼吸器在宅医療・介護の体制作り

―湘南東部医療圈での多職種参加型「医療と在宅呼吸管理勉強会」の目的―

中島活弥西川正憲鈴木勇三熊切寛

THE LUNG perspectives Vol.25 No.1, 60-65, 2017

湘南東部医療圈で「呼吸器に関心のある職種」を対象に参加を呼びかけ,多職種参加型「医療と在宅呼吸管理勉強会」を2015年2月~2016年3月に3回開催している。本会は呼吸器在宅医療・介護についての悩みや疑問,課題を共有し,お互いの理解と各々の解決への励ましにつなげることを目的とした。知識を深めるオープニングセミナーと悩みを共有・解決するグループワーク,パネルディスカッションで構成した。この会を通じて本来異なる背景をもつ医療・介護の専門職が呼吸器在宅医療・介護連携の推進に向けて有効に機能するためには,「顔が見え,共通の言語を交わす」ことが必要不可欠であることがみえてきた。呼吸器領域に焦点を当てた多職種参加型勉強会は,参加者の専門性も向上させながら,参加者がこれまで以上に自信をもって心優しく丁寧に呼吸器疾患患者に関わることを可能とし,呼吸器疾患患者の在宅療養がより安心・安全になることに寄与すると考える。
「KEY WORDS」呼吸管理,勉強会,多職種連携,在宅医療,在宅介護

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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