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MEDICAL TOPICS

第59回 COPD治療薬(グルココルチコイド,PDE4阻害剤)の作用メカニズム

The mechanism of action of Glucocorticoids and PDE4 inhibitor

宮田将徳

THE LUNG perspectives Vol.24 No.3, 79-83, 2016

「歴史的背景」世界保健機関(WHO)によると,2030年までに慢性閉塞性肺疾患(COPD)は死因の第3位になることが予想されている。原因は喫煙,毒性物質吸入,病原体感染および加齢が考えられている。薬物療法として去痰調整薬,気管支拡張剤,抗生物質および抗炎症薬が処方されており,重度COPD患者には抗炎症薬であるグルココルチコイド(GCs)およびホスホジエステラーゼ4(PDE4)阻害剤が適用されている。 GCsは核内受容体であるグルココルチコイド受容体(GR)を介してその効果を発揮する1)。細胞質に局在しているGRは,リガンドであるGCsの結合により核内移行し,転写因子として機能する。これまでにGRの作用機序として以下の3点が報告されている。第1に,GRの二量体化を介した転写活性化があげられる。核内へ移行したGRは二量体化しGR結合領域(GRE)に結合することで,免疫抑制分子の転写活性化を行う(例:MKP-1,IL-10)2)。
「Key words」インフルエンザ菌,NF-κB,IRAK-M,PKA-Cβ,PDE4B2

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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