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特集 近未来の呼吸器疾患治療

難治性喘息への新たな一手―Bronchial thermoplastyについて―

Bronchial thermoplasty ; new therapeutic strategy for intractable asthma

峯下昌道尾上林太郎阿座上真哉半田寛宮澤輝臣

THE LUNG perspectives Vol.24 No.2, 17-20, 2016

「Summary」近年,末梢気道閉塞による疾患に対するさまざまな呼吸器インターベンション技術が開発されつつある。重症持続型喘息患者を対象とした気管支熱形成術(bronchial thermoplasty)は経気管支鏡的に挿入したプローブで気管支平滑筋に熱変性を与える方法であり,無作為化二重盲検試験で喘息関連QOLの有意な改善が得られるなどの効果が示され,18歳以上の内科的治療でコントロール不十分な重症持続型喘息の治療として米国で承認を受けた。その後5年間の経過観察で効果の維持が確認され,治療後の肺・気管支の損傷や肺機能の低下などの有害事象が認められなかったことが報告された。これらの知見をふまえ厚生労働省は平成26年9月17日付で気管支熱形成術用機器の製造販売を承認し,平成27年4月から保険診療での実施が可能となった。今後本邦において,本治療により効果を得ることのできる患者を適切に選択する基準や長期的な予後に関する研究の積み重ねが必要と考えられる。
「Key words」重症持続型喘息,呼吸器インターベンション,気管支熱形成術

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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