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特集 特発性肺線維症(IPF)を考える

IPFの大規模国際治験

Global clinical trial for idiopathic pulmonary fibrosis

井上義一

THE LUNG perspectives Vol.23 No.3, 45-52, 2015

「Summary」2000年に特発性肺線維症(IPF)に関するステートメントが発表され,診断の国際的標準化が行われた。その後,国際臨床試験が可能になったが,主要評価項目で有意差を認めず,有効な治療法はないとされていた。2011年,IPFの国際ガイドラインが発表され,前後して多数の大規模ランダム化比較国際共同治験が実施された。その結果,ピルフェニドンとニンテダニブは主要評価項目で有意差を認めた。現在,両薬剤はわが国でも承認され,2015年,IPFの国際ガイドラインが改訂された。今後も多くの薬剤の開発が予定されており,IPFの治療は大きな転換期を迎えようとしている。
「はじめに」特発性肺線維症(idiopathic pulmonary fibrosis;IPF)は,主に高齢成人に発症し,肺に限局する原因不明,慢性進行性の線維化性間質性肺炎であり,病理組織学的かつ/あるいは画像的に通常型間質性肺炎(usual interstitial pneumonia;UIP)パターンを伴う1)2)。
「Key words」特発性肺線維症,国際共同治験,ニンテダニブ,ピルフェニドン

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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