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特集 特発性肺線維症(IPF)を考える

IPFの難病指定と社会的な問題

Social background of IPF

坂本晋本間栄

THE LUNG perspectives Vol.23 No.3, 28-31, 2015

「Summary」2015年1月から新たな難病医療費助成制度が開始された。新制度では,所得に応じた階層区分の見直しや算定方法の変更,自己負担限度額などについて変更がなされた。特発性間質性肺炎(IIPs)は「特定疾患」に指定されている。2014年までは,IIPsのうち,重症度分類がⅢ度以上の患者が医療費の助成を受給できた。今回の改訂により,「軽症高額」に該当する高額の医療費を支払っている重症度Ⅰ,Ⅱ度の軽症のIIPs患者も条件を満たした場合に新たに助成の対象となった。IIPsのなかで,特発性肺線維症(IPF)に対する抗線維化薬の有効性が報告され,日常臨床において頻用されるようになってきた。しかし,抗線維化薬は薬価が高く,経済的に医療費助成なしでは治療継続が困難な例も少なくない。今回の改訂により,肺の線維化が顕著となる以前に薬剤の介入が可能となり,薬剤の有効性がより期待できる早期例にも投薬が可能となる。
「Key words」特発性肺線維症,特定疾患,抗線維化薬,医療費助成

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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