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特集 酸素の生体作用―基礎研究から応用医学までの新機軸―

新生児の血液酸素モニターの開発

Invention of monitoring device of blood oxygenation on neonates

仁志田博司

THE LUNG perspectives Vol.22 No.3, 29-34, 2014

「summary」 新生児は成人と異なったヘモグロビン(HbF)を有している生理学的な特徴だけでなく, 小さい・脆弱であるといった物理的隘路に加え, 新生児特有の未熟性に関与した酸素の毒性に起因した未熟児網膜症(ROP)などの疾患が知られている. 本稿ではこのような背景を踏まえ, 新生児医療に不可欠な連続的血液酸素モニターを可能ならしめた, 経皮的酸素分圧モニターとパルスオキシメータの開発と臨床導入の歴史を振り返り, わが国の先駆者が果たした役割を再認識する. 同時に, わが国の医療界が抱える問題点を歴史の教訓として学びとっていただきたい. 「はじめに」 本特集で取り上げられる酸素の生体への作用や臨床を巡るテーマのなかで, 本稿は成人とは異なった新生児の生理学的および臨床的特性に焦点を合わせた血中酸素濃度モニタリング法開発の経緯を論じる.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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