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Medical Pictures

治療抵抗性の肺クリプトコッカス症

志賀守堀口高彦溝口良順

THE LUNG perspectives Vol.20 No.2, 1, 2012

症例は72歳の女性. 近医にて自己免疫性肝炎(AIH)でプレドニゾロン(PSL)10mg/日を投与中に, 腰椎圧迫骨折を発症し同院へ入院となった. 咳嗽や胸痛, 発熱などの自覚症状は認めなかったが, 胸部XPにて両肺野に多発結節影を認めた. クリプトコッカス抗原が陽性であったため, ホスフルコナゾール(F-FLCZ)投与を開始し, フルコナゾール(FLCZ)に変更後6ヵ月間投与されたが陰影に変化は認めず, 精査加療目的にて当院へ紹介となった. CTガイド下肺生検を実施し, 生検組織のグロコット染色で多数の菌体を認めた. しかしマクロファージの関与が全く認められず, 非活動性の肺クリプトコッカス症が疑われた. 抗真菌薬中止後, 現在まで画像所見, 臨床症状とも変化は認めていない.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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