痛風に対する外科手術の頻度は不明である。しかし,手術の適応となるのは内科的治療では対応できない痛風結節が起こすさまざまな合併症であり,その適応も限られると考えられるため,件数は非常に少なく,実際日本ではさまざまな学会で1例報告が可能な程度である。痛風外来を2014年に開設した当院でも,痛風による手術例は1例(結節除去術)のみであった1)。外科治療の対象となる痛風結節の疫学・外科治療適応について述べる。