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特集 高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン改訂―関連する診療ガイドラインにおける高尿酸血症の位置づけ―

3.CKD診療ガイドライン2018における高尿酸血症の位置づけ

大野岩男

高尿酸血症と痛風 Vol.27 No.2, 30-35, 2019

「エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2018」では,「CKD患者に尿酸低下療法は推奨されるか?」のCQが設定されており,これに対する推奨は,「高尿酸血症を有するCKD患者に対する尿酸低下療法は腎機能悪化を抑制し,尿蛋白を減少させる可能性があり,行うよう提案する」である。わが国で使用できる尿酸降下薬は複数存在するが,CKD患者を対象としたランダム化比較試験(RCT)は十分に存在するとはいえず,日本人CKD患者を対象とした大規模RCTの結果が待たれるとしており,現時点のエビデンスを総括すると,アロプリノールまたはフェブキソスタットが有用な可能性があり,その使用を提案するとしている。また,尿酸値の管理目標に関しては,目標値の設定に関するRCTが存在しておらず,エビデンスが不十分であり,本ガイドラインでは明確な推奨は行なわれていないが,血清尿酸値8.0mg/dL以上で薬物治療を開始,6.0mg/dL以下を目標とすることに準拠してもよいと考えられるとしている。
「KEY WORDS」高尿酸血症,慢性腎臓病(CKD),尿酸降下薬,アロプリノール,フェブキソスタット,トピロキソスタット

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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