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特集 結晶沈着性関節炎再訪

1.結晶沈着性関節炎と痛風:今回の特集について

谷口敦夫

高尿酸血症と痛風 Vol.27 No.1, 14-18, 2019

痛風は,高尿酸血症を生化学的基盤として発症し,痛風発作と称される特徴的な関節炎を生じる疾患である。しかし,高尿酸血症があるからといって全例が痛風を発症するわけではない。高尿酸血症と痛風の間には尿酸塩結晶沈着が存在するからである。尿酸塩結晶沈着があると全て痛風を発症するわけではない。エビデンスがあるわけではないが,尿酸塩結晶沈着があると単に高尿酸血症だけよりは痛風発症リスクが高いのではないだろうか。最近の画像診断の進歩によって結晶の同定がより容易になった。また,痛風の治療目標は尿酸塩結晶の消失である。このように結晶沈着という観点から痛風を見る重要性が近年高まっている。この観点からは尿酸塩結晶は関節障害を起こす結晶のひとつに過ぎないので,他の結晶沈着性関節炎の理解も重要になる。そこで,今回は本誌の特集としては23年ぶりに結晶沈着性関節炎をとりあげた。著者の先生方にはこの間の進歩や考え方の変化,新規の方法を用いた解析などについて解説いただいた。この企画を機に,結晶沈着性関節炎が本格的に「再訪」することを期待している。
「KEY WORDS」結晶沈着性関節炎,痛風,尿酸塩結晶,ピロリン酸カルシウム結晶,塩基性リン酸カルシウム結晶,偏光顕微鏡

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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