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特集 痛風―最近のtopics―

6.痛風腎の特徴

大野岩男

高尿酸血症と痛風 Vol.26 No.2, 42-46, 2018

痛風による腎機能障害の発症・進展の機序は,高尿酸血症および高尿酸尿症に伴い腎髄質を中心に尿酸,尿酸塩結晶が尿細管管腔内および間質に析出することが主因の1つと考えられている。痛風腎はインスリン抵抗性を基盤とした高尿酸血症,高尿酸尿症,酸性尿からくる慢性間質性腎炎と高血圧,脂質代謝異常,糖代謝異常などからくる細動脈性腎硬化症の両者が複雑に関連して形成されると考えられる。尿酸塩沈着が腎深部の腎髄質に限局的に認められることが多いため,通常の針生検による腎生検標本にて尿酸塩沈着を証明することは困難である。罹病期間の長い痛風患者で腎エコー検査でのhyperechoic medulla所見は痛風腎の診断を支持する根拠の1つとなるとされている。痛風腎の治療には尿酸生成抑制薬が使用されるが,痛風腎は高率に合併する高血圧などと相まって腎機能低下は徐々に進行し末期腎不全に陥ることも多い。
「KEY WORDS」痛風,痛風腎,高尿酸血症,内皮細胞障害,尿酸塩沈着,慢性間質性腎炎

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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