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特集 高尿酸血症・痛風治療薬の臨床薬理

3.各論 5)ラスブリカーゼ

山内高弘大岩加奈森田美穂子上田孝典

高尿酸血症と痛風 Vol.25 No.2, 64-67, 2017

尿酸分解酵素ウリカーゼは難溶性の尿酸を水溶性のアラントインに分解する。本酵素はヒトでは欠損しているため,遺伝子組み換え型ウリカーゼとしてラスブリカーゼが開発された。ラスブリカーゼは腫瘍崩壊症候群(TLS)の予防・治療に用いられ,その適応は「がん化学療法に伴う高尿酸血症」である。TLSとは化学療法高感受性の悪性腫瘍の急性期や化学療法開始直後に腫瘍細胞が急速に崩壊し細胞からの逸脱物質により生じる代謝・電解質異常・臓器障害である。ラスブリカーゼは通常0.2mg/kgの用量で1日1回30分以上かけて点滴静注され,投与期間は最大7 日間である。短時間に血清尿酸値を激減させる。ラスブリカーゼの最高血中濃度は点滴終了直後に得られ,投与量依存性に上昇する。血中半減期はおよそ20~25時間で投与量により変化しない。また,反復投与により蓄積しない。
「KEY WORDS」高尿酸血症,ラスブリカーゼ,腫瘍崩壊症候群

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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