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特集 フレイル・サルコペニアと排尿障害

排せつ支援の現状から

鈴木基文

排尿障害プラクティス Vol.30 No.2, 26-31, 2023

施設入所中の要介護高齢者における尿失禁の頻度は6~8割と高い。その一方で,尿失禁を中心とする下部尿路症状に対する薬物療法を受ける要介護高齢者の割合は1割と低い。介護老人保健施設では日常生活動作の拡大を目指したリハビリテーションが実施され,トイレ動作の改善が図られている。排せつ支援加算は平成30年度介護報酬改定から導入され,徐々に同加算を算定する施設が増加してきた。令和3年度介護報酬改定では厚生労働省の科学的介護情報システムにプロセス評価・アウトカム評価のデータ入力が求められるようになり,介護分野でも医療分野と同様にエビデンスの構築とフィードバックによるPDCAサイクルが回り始めた。
「KEY WORDS」尿失禁,フレイル高齢者,排せつ支援加算,LIFE,科学的介護

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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