排尿筋低活動によって膀胱内の尿を排出することができないために生じる下部尿路症状を低活動膀胱(uderactive bladder;UAB)というが,活動膀胱の有病率は男女ともに年齢とともに増加しているため,超高齢社会を迎えているわが国ではUABの治療の重要性は高まっている。しかし,十分なエビデンスを有したUABにおける有効な薬物療法は,残念ながら存在しない。一方,基礎研究や新薬開発を目的とした臨床研究では,UABに対して有効性を示唆する薬剤が報告されていることから,今後は臨床応用につなげるようなtranslational studyが必要である。
「KEY WORDS」排尿筋低活動,コリン作動薬,α₁受容体遮断薬
「KEY WORDS」排尿筋低活動,コリン作動薬,α₁受容体遮断薬