<< 一覧に戻る

特集 生活習慣病と下部尿路症状

脂質異常症と下部尿路症状

桝永浩一

排尿障害プラクティス Vol.24 No.1, 32-38, 2016

脂質異常症はメタボリック症候群の一病態であり,動脈硬化症に基づく脳血管疾患や虚血性心疾患の原因となるため,その危険因子数にて4段階にリスク分類され,それぞれの脂質管理目標に向けて生活習慣の改善,薬物治療が行われている。近年では,脂質異常症と下部尿路症状(lower urinary tract symotoms;LUTS)の関連性が指摘されるようになり,また,脂質異常症治療薬がLUTSを改善するという報告がある。本稿では,脂質異常症とLUTSの関連性について若干の文献を交えて考察する。
「はじめに」脂質異常症は,従来,高脂血症と呼ばれていたものに低HDLコレステロール血症を含めた病態を指し,2007年に日本動脈硬化学会より提言された1)。厚生労働省が3年ごとに実施している「患者調査」では,その総患者数は2011年には188.6万人2),2014年には206.6万人3)と増加しており,男女比は1:2.5と女性に多い傾向にある。
「Key Words」脂質異常症,下部尿路症状(LUTS),生活習慣,薬物治療,スタチン製剤

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る