<< 一覧に戻る

特集 生活習慣病と下部尿路症状

疫学からみた生活習慣病と下部尿路症状

鳥本一匡平山暁秀藤本清秀

排尿障害プラクティス Vol.24 No.1, 14-22, 2016

奈良県で行われた大規模前向きコホート研究の結果を紹介する。夜間頻尿出現には,男性,肥満,排尿症状および過活動膀胱が,過活動膀胱出現には,男性,排尿症状およびうつ病が関連した。夜間排尿回数の増加は,降圧薬(カルシウム拮抗薬)使用割合の増加,推算糸球体濾過値の低下および日中身体活動量の減少と関連した。また,夜間排尿回数の増加は,主観的にも客観的にも睡眠の質の低下と関連した。生活環境については,夜間頻尿群で昼間室内気温がより低かった。
「はじめに」奈良県立医科大学地域健康医学講座において,「藤原京スタディ」と「平城京スタディ」という2つの大規模前向きコホート研究が行われた。いずれの研究も高齢者を対象とし,面談による各種質問票調査に加えて健康状態や生活環境に関して客観的評価を詳細に行っており,生活習慣または生活習慣病と下部尿路症状(lower urinary tract symptoms;LUTS)(特に夜間頻尿)に関して質の高い疫学的知見を示している。
「Key Words」コホート研究,過活動膀胱,夜間頻尿,睡眠

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る