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特集 認知症と排尿障害

病態の解説とウロダイナミクス(1)アルツハイマー病

髙橋修榊原隆次杉山恵

排尿障害プラクティス Vol.22 No.3, 9-12, 2014

アルツハイマー病(AD)の多くは,動脈硬化性変化である白質型多発脳梗塞(WML)を合併しているとされ,純粋なADは比較的少ないとされる.われわれはWML合併の有無に注目しながら,AD患者49名の排尿筋過活動について検討した(AD9名,AD+WML15名,WML25名).その結果,排尿筋過活動の出現率は3群で差がなかったが,初発尿意量はWML群で小さい傾向がみられた.すなわち,WMLを合併しない純粋AD群では,WML合併群よりも軽度であったが排尿障害が認められた.その機序として,排尿抑制的に働く中枢アセチルコリンニューロン減少が関わっている可能性もある.高齢者の生活の質の観点から,AD患者の過活動膀胱に対して,中枢移行の少ない治療薬を開始するとよいと思われる.
「Key Words」アルツハイマー病(AD),白質型多発脳梗塞(WML),排尿筋過活動(DO),ウロダイナミクス(UDS)

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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