各種排尿・性機能スコアの妥当性
第9回 国際勃起機能スコア(IIEF)
排尿障害プラクティス Vol.22 No.2, 64-71, 2014
「IIEF作成の経緯」勃起障害(erectile dysfunction ; ED)は, 1993年のNational Institute of Health(NIH)コンセンサス会議の定義「満足な性行為を行うのに十分な勃起が得られないか, または(and/or)維持できない状態」1)が国際的に受け入れられており, わが国でもこの定義を用いている2). 1998年に行われたわが国での疫学調査によると, 30~79歳の男性におけるEDの有病者数は, 中等度EDが約870万人, 完全EDが約260万人の, 合わせて約1130万人と推定されている3). ちなみにこの調査にあたっては, 「EDではない」(毎回, 十分な勃起が得られ, 維持できる), 「軽度ED」(たいていの場合, 十分な勃起が得られ, 維持できる), 「中等度ED」(時々, 十分な勃起が得られ, 維持できる), 「完全ED」(毎回, 十分な勃起が得られないし, 維持できない)の4項目から, 自分の状態を調査対象者に選んでもらっている.
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