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特集 女性下部尿路症状診療ガイドライン

ガイドラインの概要と診療アルゴリズム

髙橋悟

排尿障害プラクティス Vol.22 No.2, 9-14, 2014

女性下部尿路症状(FLUTS)には, 尿失禁, 頻尿などの蓄尿症状に加えて排尿症状, 排尿後症状がある. 女性下部尿路症状を有する患者を包括的に診療するために, 2013年11月『女性下部尿路症状診療ガイドライン』が作成された. 尿失禁以外の女性下部尿路症状を網羅するガイドラインは, 世界的にも本ガイドラインが初めてのものである. 本ガイドラインが, 泌尿器科医のみならず, 幅広い分野で多くの利用者を得ることで, FLUTS診療の普及と標準化が促進されることを期待する.
「I 世界初の包括的な女性下部尿路症状の診療ガイドライン」2003年に行われた疫学調査によれば, 40歳以上の女性の約半数が頻尿などの下部尿路症状を有する1). 女性下部尿路症状(female lower urinary tract symptoms ; FLUTS)には, 尿失禁, 頻尿などの蓄尿症状に加えて排尿症状, 排尿後症状がある. 女性下部尿路症状に関連するガイドラインとしては, 2004年に『EBMに基づく尿失禁診療ガイドライン』2)が刊行されたが, 発刊からすでに9年が経過した.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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