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特集 女性骨盤底医学up to date

治療(3)保存的療法

加藤久美子鈴木省治鈴木弘一服部良平

排尿障害プラクティス Vol.21 No.2, 61-66, 2013

骨盤臓器脱は, 下垂症状に加え, 尿排出障害, 過活動膀胱, 腹圧性尿失禁を高率に伴う. 保存療法では, 重い物, 便秘, 体重増加を避ける「三ない」の生活指導をまず行う. 尿排出障害は, 脱の指での還納や排尿姿勢(くの字姿勢)でかなり軽減できる. 骨盤底筋訓練では骨盤臓器脱のステージ, 自覚症状の改善が報告されている. サポート下着(フェミクッション(R))は, 下垂症状, 尿排出障害の改善に有効だが, 圧迫感, 着脱のしにくさによる脱落例がある. リングペッサリーは重症例にも適用できる選択肢だが, 長期留置は帯下増加, 腟壁陥入などの合併症があり, 自己着脱に関心が寄せられている. 骨盤臓器脱に伴う過活動膀胱に, 薬物療法は一定の有効性をもつ.
「はじめに」骨盤臓器脱(pelvic organ prolapse; POP)は, 性器脱とも呼ばれたもので, 膀胱瘤, 子宮脱, 直腸瘤, 小腸瘤など, 骨盤内臓器が腟壁とともに腟口から脱出する疾患の総称である.
「Key Words」骨盤臓器脱(性器脱), 過活動膀胱, 骨盤底筋訓練(骨盤底筋体操), サポート下着, リングペッサリー

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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