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特集 女性骨盤底医学up to date

治療(2)ノンメッシュ補強による骨盤臓器脱手術

中田真木

排尿障害プラクティス Vol.21 No.2, 56-60, 2013

骨盤臓器脱の外科整復のうち, 腟尖端(子宮頸部, 腟断端)の支持回復と後腟区画の補強には, 現在でもノンメッシュ補強が繁用されている. 腟尖端のノンメッシュ補強では, 壁側のアンカリングに, 仙棘靭帯もしくは仙骨子宮靭帯高位部が用いられる. 後腟区画の補強には, 小腸瘤に対する腹膜ポケットの縫い潰しとDenonvillier膜縫縮, 低位直腸瘤に対する恥骨会陰筋束の縫縮, 産科的会陰・肛門損傷に対する再建手術などがある.
「I 骨盤臓器脱の手術とメッシュ」古くは, 骨盤臓器脱(pelvic organ prolapse; POP)のマネジメントはもっぱら婦人科で行われており, 膀胱・尿道の機能を守るという方向づけに乏しいものであった. 患者が愁訴を持ち込んでも医師は長く待機し, 手術を受けるPOPのほとんどは, ひどく進行し著明な脱出や高度の外翻を呈していた. 進行しきったPOPでは, 膀胱・尿道の不具合よりも裏返った腟や股間にはみ出した子宮がじゃまになり, 粘膜は傷み出血する.
「Key Words」腟尖端, 仙骨子宮靭帯, 仙棘靭帯, 直腸誤穿刺

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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