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特集 女性骨盤底医学up to date

骨盤臓器脱の疫学・QOL

巴ひかる

排尿障害プラクティス Vol.21 No.2, 13-16, 2013

骨盤臓器脱(pelvic organ prolapse; POP)は出産による大きな解剖学的後遺症のひとつで, 経腟分娩, 出産回数, 加齢, 肥満, 子宮摘出術, 便秘がリスク因子とされる. 経産婦の約半数がある程度の臨床的POPを有し, 10~20%が有症状のPOPを有するとされる. POPの疫学調査は少なく, 婦人科定期健診に訪れる女性の43~76%にみられ, このうち3~6%が腟口を越えるという. 質問票による疫学調査では25~84歳の女性のPOPの罹患率は6%であった. POPでは臓器脱出による異物感や引っ張られる感じのほか, さまざまな下部尿路症状を呈し, 性的活動にもマイナスの影響があり, 生活の質(quality of life; QOL)が損なわれる. POPおよび関連LUTSの治療により, 性機能やQOLが改善することが知られている.
「I 骨盤臓器脱の疫学」POPとは骨盤内の臓器が腟から脱出してくる状態で, 出産による大きな解剖学的後遺症のひとつとして考えられており1), 経腟分娩, 出産回数, 加齢, 肥満, 子宮摘出術, 便秘がリスク因子とされる.
「Key Words」経腟分娩, quality of life(QOL), 骨盤底脆弱化, 性機能障害, 子宮摘出

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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