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特集 パーキンソン病の排泄障害

パーキンソン病の排尿障害(5)排尿障害の治療

山西友典布施美樹山口千晴内山智之

排尿障害プラクティス Vol.21 No.1, 39-45, 2013

パーキンソン病による神経因性膀胱患者では, 排尿筋過活動による蓄尿障害が主であるが, 病期, 抗パーキンソン病薬の影響などにより種々の下部尿路機能障害を呈する. したがって, パーキンソン病による下部尿路障害の治療の標的は, 膀胱の収縮力を減弱させる, あるいは尿意(膀胱知覚)を低下させる治療が主になるが, 蓄尿, 排尿機能障害の両障害を合併している場合も少なくないので, 治療の目標はバランス膀胱を目指すことである. 治療法には行動療法と抗コリン薬を中心とした薬物療法がある. 最近β3アドレナリン受容体刺激薬が過活動膀胱治療薬として発売されたが, 現在のところ, 神経因性膀胱に対する有効性, 安全性については確立していない.
「はじめに」下部尿路障害(広い意味での排尿障害)は蓄尿障害と排尿(排出)障害に分けられ, その各々が膀胱機能と尿道機能の障害に分類される. したがって下部尿路障害に対する方針は, 蓄尿障害と排尿障害のどちらかの治療を目的とすることになる(表1)1).
「Key Words」パーキンソン病, 神経因性膀胱, 抗コリン薬, コリン作動薬, α1遮断薬

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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