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特集 パーキンソン病の排泄障害

パーキンソン病の排尿障害(3)排尿障害の機能的脳画像

橘田岳也三井貴彦菅野由岐子千葉博基守屋仁彦野々村克也

排尿障害プラクティス Vol.21 No.1, 23-29, 2013

パーキンソン病では, 約60%の患者に排尿障害がみられ, 頻尿・尿失禁などの蓄尿症状が多くみられる. 近年の機能的脳画像の急速な進歩によって, 健常者における排尿・蓄尿に関与する部位はほぼ同定されており, これらの部位の障害が排尿障害の原因になりうると考えられる. 本稿では, ヒトの機能的脳画像が今まで積み上げてきた排尿反射に関する報告をreviewするとともに, パーキンソン病患者における過活動膀胱をはじめとする排尿障害に関与する中枢神経メカニズムの解析を報告する.
「はじめに」パーキンソン病患者の約60%に排尿障害がみられ, 頻尿・尿失禁などの蓄尿症状すなわち過活動膀胱が特徴的所見としてみられる1, 2). 通常の排尿反射における下部尿路からの求心性入力は, 仙髄後角を経て脊髄を上行し傍中脳水道灰白質(periaqueductal gray; PAG)に至る. さらにPAGからの下行性ニューロンは青斑核近傍の橋排尿中枢(pontine micturition centre; PMC)に至る(図1).
「Key Words」パーキンソン病, 機能的脳画像, 過活動膀胱, PET, fMRI, fNIRS

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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