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特集 脊髄損傷と排泄障害

慢性期脊髄損傷における尿路管理

仙石淳乃美昌司

排尿障害プラクティス Vol.20 No.3, 53-60, 2012

脊髄損傷患者の慢性期尿路管理における排尿方法の選択にあたっては, 尿流動態検査による下部尿路機能障害の評価と上部・下部尿路の形態的評価, および脊髄損傷による全身的なADL評価をもとに, 患者のQOL(ニーズ)も考慮して, 自排尿から留置カテーテル法までの優先順位のなかで継続可能な排尿方法を検討する. さらにフォローアップにおいては, 慢性期尿路管理の方針(腎機能・上部尿路の保全, 低圧排尿・低圧蓄尿, 感染や有害な自律神経過反射の防止, QOLを考慮)に基づき, 現行の排尿方法の適切な継続あるいは変更を指導する. 排尿方法の変遷と継続率についての当科の集計結果では, 間欠自己導尿法は麻痺のレベルや程度にかかわらず優れた継続性を示し, 自排尿に対する優位性が示された. しかし, 中高年の頸髄損傷不全麻痺患者が増加する今後の課題として, 自排尿を選択できる基準づくりと自排尿の継続をサポートする治療法の開発が挙げられよう.
「Key Words」脊髄損傷, 慢性期尿路管理, 間欠導尿法, 自排尿, 長期成績, 継続率

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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