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特集 循環器疾患におけるレニン・アンジオテンシン・アルドステロン(RAA)系の新たな展望
トピック 小児期特有のアンジオテンシンシグナルと,その小児心不全治療への応用

掲載誌
CARDIAC PRACTICE Vol.32 No.2 48-53, 2022
著者名
山田 充彦
記事体裁
抄録 / 特集
疾患領域
循環器
診療科目
循環器内科
媒体
CARDIAC PRACTICE
Key Words
アンジオテンシンⅡ1型受容体,βアレスチン,バイアスアゴニスト,血管拡張性強心薬,小児心不全

アンジオテンシン変換酵素(angiotensin converting enzyme:ACE)阻害薬やアンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(angiotensinⅡ receptor blocker:ARB)が華々しいデビューを飾った1980年代半ば以降,循環器・腎臓領域では,アンジオテンシンⅡ(AngⅡ)とアンジオテンシンⅡ1型受容体(AT₁ receptor:AT₁R)は生体内の厄介者とみなされてきた。しかし,系統発生学にみると,ACEは7億5,000万年前の先カンブリア紀に,レニン・アンジオテンシン・アルドステロン(renin-angiotensin-aldosterone:RAA)系のその他のコンポーネントはMas受容体を除いて4億年前の硬骨魚類発生時にすでに出現している¹⁾。つまり,生物界ではRAA系を保存する1系統のみが,ヒトを含めたmetazoanとして現在も繁栄し続けており,RAA系は生命維持に不可欠であると考えられる。したがって,ヒトでのみRAA系が疾病誘発のために存在しているとは考えにくい。 RAA系の研究史も実に長く,その発見からすでに100年以上が立つ。このなかで,少なくとも1980年頃までは,RAA系の生理機能が熱心に研究されていた。そして当時すでに,ヒトを含む哺乳類では,出生後に血漿レニン活性が最も高く,20歳頃までかけて成人基準値に低下することが知られ,RAA系は小児期に重要な役割を果たしているのであろうと考えられていた²⁾。たとえば,ヒツジの満期胎児のわずかな出血や血中酸素分圧低下により,胎児血漿レニン活性が跳ね上がり,産生されたAngⅡが血圧と心収縮能を上昇させ,生命維持を果たすことが報告されていた³⁾。そして,皮肉にもRAA系阻害薬の臨床的有効性が確立した20世紀終盤に,RAA系のノックアウトマウスの高い周産期死亡率が示され,その生理的重要性が確定したのであった⁴⁾ ⁵⁾。RAA系が血圧・体液調節という現在の役割を担うことになったのは,脊椎動物の陸上進出以降であるが⁶⁾,周産期におけるRAA系の重要性は,「ヒトを含めた哺乳類が,出生時に脊椎動物の陸上進出の歴史を忠実に再現する」という非常に興味深い事実を示唆する。しかし,残念ながらこれまでにこの知見が小児用創薬に応用されることはなかった。 RAA系の本質的生理的役割は,後腎の発生の補助と,出生後の循環移行の補助である⁷⁾ ⁸⁾。後者に関連し,筆者らは最近,AngⅡが周産期にのみ強い強心作用を生じることを見出した⁹⁾ ¹⁰⁾。本稿では,そのメカニズムと臨床的応用の可能性を紹介する。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
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