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特集 ガイドラインに基づいた心不全診療のスタンダード

総論

筒井裕之

CARDIAC PRACTICE Vol.30 No.2, 14, 2019

数多くの大規模臨床試験によってアンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬,アンジオテンシン受容体拮抗薬(ARB),ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬(MRA)などレニン・アンジオテンシン・アルドステロン(RAA)系抑制薬およびβ遮断薬が,軽症から重症までの慢性心不全の予後を改善する(承認外の情報を含む)ことが明らかにされ,心不全に対する薬物治療は,利尿薬や強心薬による治療から神経体液性因子を抑制する治療へと,そのパラダイムが大きくシフトした。しかしながら,依然として心不全患者の生命予後は不良である。また,わが国を含め世界中で人口の高齢化や生活習慣病の増加により高齢の心不全患者が増加の一途を辿っている。世界でも類をみないペースで人口の高齢化が進行し,すでに超高齢社会を迎えているわが国においては,心不全患者の増加が特に顕著であり効果的かつ効率的な対策を打ち出すことが急務となっている。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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